この記事の結論
- SDカード保存とクラウド保存では、費用だけでなく「どれくらいの期間映像を残せるか」が大きく変わる
- SDカードは新品の状態でも、画質設定によっては数日〜1週間程度で古い映像から上書きされていく
- 本体の故障・盗難・水没などが起きたとき、映像ごと失われるかどうかは保存方式によって変わる
留守番中のペット見守り、何を基準に選ぶかでは、画角・暗視性能・動体検知・保存方式という4つの基準を紹介し、保存方式についても簡単な比較表で触れました。
この記事では、その中でも「保存方式」という1点だけを取り出して、月額費用・保存できる期間・災害時のリスクまで踏み込んで整理します。
見た目のスペックだけでは分かりにくい部分なので、購入前に知っておくと安心です。
「保存する」しくみそのものがSDカードとクラウドで違う
SDカード(ローカル)保存は、カメラ本体に挿した記録メディアに映像を直接書き込む方式です。
容量がいっぱいになると、多くの機種は自動的に一番古い映像から上書きしていく「ループ録画」という仕組みで運用されています。
一方のクラウド保存は、撮影した映像をインターネット経由でメーカーのサーバーに送信し、そこに保存しておく方式です。
本体の容量に縛られず、契約しているプランの保存日数の範囲内であれば、外出先からでも過去の映像を見返せます。
SDカード保存で知っておきたいポイント

新品でも数日で上書きされる、容量と画質の関係
SDカード保存は月額費用がかからない一方、保存できる期間は容量と画質設定によって決まります。
通信量・プライバシーで気をつけたいことで紹介した画質ごとの通信量の目安(360pで1時間あたり約0.2GB、720pで約0.7GB、1080pで約1.4GB)をもとに、1日24時間、連続録画した場合の目安として計算すると、見守りカメラでよく使われる128GBのSDカードでは、次のような保存期間の目安になります。
通信量の記事では1日8時間の利用を想定していましたが、ここではつけっぱなしの24時間で計算しています。
| 画質設定 | 1時間あたりの容量 | 128GBでの保存期間の目安(24時間連続録画の場合) |
|---|---|---|
| 1080p(高画質) | 約1.4GB | 約4日弱 |
| 720p(標準) | 約0.7GB | 約1週間強 |
| 360p(低画質) | 約0.2GB | 約27日 |
常時録画を続けた場合の目安なので、動体検知が働いたときだけ録画する設定にしている場合は、実際の録画時間がこれより大幅に短くなるため、同じ容量でもここに示した日数より大幅に長く持ちます。
64GBなど容量が小さいカードでは、この日数はさらに半分程度に短くなります。
「1週間前の映像を見返したい」といった使い方をしたい場合は、720p以下の画質設定と、ある程度大きい容量のカードを組み合わせる必要があります。
本体の故障・盗難・水没でデータごと失われるリスク
SDカード保存の最大の弱点は、カメラ本体が壊れる・盗まれる・水に濡れるといったトラブルが起きたとき、それまでの映像もまとめて失われてしまう可能性があることです。
クラウド保存であれば、本体に何かあってもすでに送信済みの映像はサーバー側に残ります。
普段使いの一般的なSDカードは、頻繁な上書き録画を続けるとカード自体の寿命が縮みやすいため、見守りカメラで長期間使うなら「高耐久」を謳うドライブレコーダー・防犯カメラ向けのカードを選ぶと安心です。
高耐久タイプの128GBカードは、一般的な同容量のカードよりやや高めの価格帯(3,000円前後)になることが多いですが、書き込みエラーが起きにくいよう設計されています。
クラウド保存で知っておきたいポイント
本体が壊れても映像だけは残る安心感
クラウド保存の一番のメリットは、カメラ本体のトラブルと映像データの安全性を切り離せることです。
本体が故障・盗難にあっても、それまでに送信済みの映像はメーカーのサーバーに残っているため、後から確認できます。
その代わり、映像データがどこのサーバーに、どのように保存・管理されているかを把握しておくことも大切です。
月額費用の目安とプランの選び方
クラウド保存の料金体系はメーカーやプランによって幅があり、保存日数が短いエントリープランほど安く、保存日数が長くなるほど月額費用も上がっていくのが一般的な傾向です。
数百円程度から利用できるプランもあれば、複数台のカメラをまとめて契約すると月額1,000円前後になるプランもあります。
なお、メーカーによってはそもそもクラウド保存を提供せず、本体または専用の保存機器へのローカル保存のみで、追加の月額費用がかからない設計を採用しているブランドもあります。
月額500円のプランを1年間続けると6,000円になる計算なので、高耐久SDカードを1〜2枚購入する費用感と比べながら、自分の使い方に合うかどうかを検討するとよいでしょう。
停電・災害時、映像を「あとから見返せる」のはどちらか
停電や通信障害が起きている間は、SDカード・クラウドのどちらの方式でも、その時間帯の新しい映像は記録できません。
違いが出るのは、火災や水害などでカメラ本体そのものが被害を受けた場合です。

SDカード保存では本体と一緒に映像も失われる可能性がありますが、クラウド保存ならすでに送信済みの映像は自宅の被害と関係なくサーバー側に残ります。
ペット家電全般の停電・災害時への備え方については、別の記事でさらに詳しく整理しています。
保存方式の比較表とタイプ別の選び方
| SDカード保存 | クラウド保存 | |
|---|---|---|
| 月額費用 | 基本的になし | 数百円〜1,000円前後が中心 |
| 保存期間の目安 | 画質・容量次第で数日〜1ヶ月弱 | 契約プランの保存日数の範囲 |
| 本体故障・盗難時 | 映像も失われる可能性が高い | 送信済み分はサーバーに残る |
| 外出先からの過去映像確認 | 本体に接続できないと難しい | アプリから比較的確認しやすい |
大まかな目安として、次のように考えると選びやすくなります。
- 月々の費用をかけたくない、直近数日の映像を確認できれば十分 → SDカード保存が向いている
- 1週間以上前の映像も見返したい、本体トラブル時のリスクを減らしたい → クラウド保存が向いている
- 費用も抑えつつ安心感も欲しい → SDカード保存+高耐久カード+定期的な設定確認の組み合わせ
まとめ: 「費用」と「残したい期間」のどちらを優先するか
見守りカメラの保存方式は、性能表だけでは分かりにくいものの、実際の使い勝手に直結するポイントです。
月額費用を抑えたいか、それとも本体トラブル時のリスクを減らして長く映像を残したいかを先に決めておくと、機種選びで迷いにくくなります。
クラウド保存を選ぶ場合は、映像の保存・管理のされ方や、不正アクセス対策についても知っておくと安心です。
見守りカメラのセキュリティ対策については、別の記事で詳しく整理しています。
今日のアクション
- 今使っている、または検討中のカメラがSDカード保存かクラウド保存か確認する
- どのくらい前の映像まで見返したいか、自分の使い方をイメージする
- SDカード保存を使う場合は、高耐久タイプのカードへの買い替えを検討する
次に読むべき記事
- 関連記事:➔ 留守番中のペット見守り、何を基準に選ぶか
- 関連記事:➔ 通信量・プライバシーで気をつけたいこと



コメント